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FIREに関する本を読んで

はじめに

今年も早いものであと40日弱となり、今年の新語流行語を目にする時期となりました。
今回は、数年前から若者の間で流行っている言葉<FIRE>についてご説明していきたいと思います。

FIREとは

Financial Independence(経済的自立)
Retire Early(早期リタイア)

上記の頭文字の造語で、不労所得だけで毎年の生活費を賄えるよう貯蓄と節約に励み、できるだけ早く働く必要がなくなるようにしようとする考え方です。

経済的自由の7つの段階

レベル1
明確化。
自分の現状と行き先を把握する。

レベル2
自給自足。
自分の支出を自分の収入で賄えたとき。

レベル3
ひと息つける余裕。
その日暮らしの生活から脱したとき。

レベル4
安定。
6か月分の生活費を貯め、クレジットカードの借金など悪質な借金を返済したとき。

レベル5
柔軟。
少なくとも2年分の生活費を投資したとき。

レベル6
経済的自立。
投資からの収入だけでいつまでも暮らせるようになり、働くことが選択肢になるとき。

レベル7
あり余る富。
自分が必要とする以上のお金を手にしたとき。

FIRE 最速で経済的自立を実現する方法 グラント・サバティエ著

今後4%ルールではかなり厳しい

上記7つの段階でレベル6に達するのが一番大変だと言えます。
実現する目安として4%ルールという考えがあります。
年間支出額の25倍の資産を築けば、年利4%の運用益で生活費を賄えるという考え方です。
4%という数字の根拠は、アメリカの株式成長率(7%)-インフレ率(3%)ということなので、これを株式成長率もインフレ率も低い日本に当てはめると、日本株への投資だけではかなり厳しいものになるでしょう。
また追い打ちをかけるように、ここ数年、株式の配当や譲渡益にかかる金融所得課税(一律20.315%の課税)の強化をめぐる議論が活発化されています。
来年末に発表される税制改正大綱で一定の方向性が示されるようです。

最後に

当たり前のことですが、残りの人生で必要とするお金は人それぞれです。
FIREを達成した人は口を揃えたように、自分の時間や人生をコントロールできることは幸せである、と言います。
お金は自分自身を映す鏡であり、経済的自立を経てお金や時間をどう使うかでその人の人間性が表れます。
お金に支配されず豊かな人生を歩んでいきたいものです。