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GビズIDで社会保険の電子申請を

GビズIDとは

これまで社会保険の電子申請をするには「電子証明書」が必須でしたが、有料等の理由で始めにくかったかもしれません。
この度、経済産業省で整備された事業者向けの認証サービス「GビズID」から無料で取得できるID・パスワードで、
社会保険(労働保険を含む)の手続きが出来るようになり、電子申請がしやすくなります。

GビズIDの取得方法とセキュリティ

先ずGビズIDのホームページ「gBizIDプライム作成(2種類あるうちプライムを選択)」から申請書を作成しますが、
この時に連絡先の会社の電話番号やメールアドレスだけでなく、SMS(ショートメッセージサービス)が利用できる
携帯電話又はスマートフォンの電話番号の登録が必要となります。
理由はGビズIDにログイン時のセキュリティーコードを受信するためで、実際ログインの都度、瞬時にワンタイムパスワードが
届きます。
これは本人(会社)だけが知っている知識ID/パスワードのみの認証だけではなく、
社長や担当者などの本人の持っている物=所有物による二要素認証の方法をとることで、セキュリティをより高めるためです。
また、最初のパスワードの認証後に送られてくるコードで二度目の認証を行うという二段階認証でもあります。
この申請書と3ヶ月以内に発行された印鑑証明書の原本を「GビズID運用センター」に郵送すると、
2週間ほど(混んでいなければ到着後早め)で申請が承認され次第メールが到着し、
記載されているURLからパスワードを設定して取得の手続きは完了です。

電子申請

日本年金機構のホームページからダウンロードした「届書作成プログラム」で各届書・申請書をデータ作成します。
被保険者の登録からですが、面倒であれば年金事務所から被保険者のデータをもらうことも出来ます。
書類作成後、政府の電子政府の総合窓口「e-Gov」イーガブの電子申請システムを利用して電子送信するのも
これまでと同じです。
GビズIDに対応した届書作成プログラムの公開はこの4月1日ですが、GビズIDの申請・取得自体は今すぐでも可能です。

最後に

GビズIDは1つのID・パスワードで複数の行政サービスにアクセスでき、今後補助金申請等、
様々な電子申請で順次利用可能となる予定です。
社会保険の電子申請では複数のシステムを使用しなければならず、少し敷居が高いと感じるかもしれません。
しかし年度替わりで込み合う年金事務所やハローワークへ、単に行かずにすむというだけでなく、
現在猛威を振るう新型コロナウィルスの感染のリスクを避けるためにも、今のうちに手元で出来る電子申請の準備を
してみてはいかがでしょうか。